久しぶりによく寝た。
25日から4日ほどきものを着るので、
春らしい半襟が欲しくて、
今日はそれを染めることにした。
頼まれていた帯揚げも染めて、
ついでに欲しかった緑の刺繍糸も染め、
アット言うまに夕方になってしまった。
上手く染まったのは4点だけで、
気に入らないのはまた後で染め直し。
もう〜!!
と機嫌を悪くしても仕方のないこと。
思うようにいけばルンルンと機嫌が良いのだが
そうでないと何となく面白くない。
困ったものだ。
わがままとはちょっと違う。
「御召」のきものにあわせる帯の依頼があり、
文様で色々悩んだが
その内の1点は幾何学的文様にすることにした。
久しぶりのに幾何学的文様だが、
実はこれにはまっている。
カタカナ読みで「ジオメトリックパターン」
・ジオメ・と短く呼んでいるが、
これがくせ者で、
はまるとまるで取り憑いたようにのめり込む。
描いても描いても気に入らないというか、
「ここをもうちょっと」と思ってしまう。
そして気がつけば何が何だか分からなくなって
結局元に戻っている。
「イ〜〜っ」
となってこれが心地よいのだから困ったものだ。
こんな事を繰り返していたら、
直ぐに朝になる。
描きかけたスケッチやメモがどんどん溜まる。
いままで見えなかったものが見えてきそうな所まで行く。
それがはっきりするまで時間を置き、
違う方向から攻めてみる。
それでももうアカンと思うのだが、
いやいやどこかに良い形が潜んでいると確信はしている。
デザインをすると言うことは宝探しみたいなものだ。