植物園北遺跡

京都市埋蔵文化財研究所の車が家の前に止まっていた。
なにか出るのですか?と聞けば、この辺りは「植物園北遺跡」といって弥生時代後期から古墳時代にかけての集落遺構が中心であり,竪穴式住居が多数検出されているとのこと。さっそくインターネットで検索。
奈良・平安・鎌倉・室町の各時代の遺構も検出されており,大規模かつ長期間存在した集落であることがわかった。上賀茂・下鴨の中間にあたることから,カモ氏にゆかりのある遺構とも考えられているとのことで、大変な驚きである。
古墳時代前期の竪穴式住居を9棟,平安時代末から鎌倉時代掘立柱建物を4棟検出している。
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古代の万能ナイフ! 植物園北遺跡で出土
京都市左京区下鴨の植物園北遺跡でこのほど、縄文前期(紀元前6000年ごろ)の万能ナイフ・石匕(せきひ)が見つかった。
ほぼ完全な形で、山野を駆けめぐった縄文人の息吹を伝えている。
石匕は横幅7センチ、高さ4センチの三角形。三辺にそれぞれ刃が刻まれ、
多目的に使用された。刃は現在でも切れそうなほど鋭さを保っていた。
遺構に伴う遺物ではないが、周辺では「落とし穴」とみられる縄文中期の遺構が過去に見つかっており、狩り場だったとみられる。
調査した京都市埋蔵文化財研究所の担当者は「獲物の皮をはいだり、持ち帰ろうとして現地で肉を分解するために用いたのだろう。狩りの合間にでも落としたのだろうか」と話している。
この地での人の営みが延々と続いているのです。感慨深い。