デザイン

形と構図

美しいとか 整理されているとか 心地よく感性に訴える要素は いくつかあって それを求めながらひたすら描き続けると ある時、思いがけなく「焦点」があって 視野が開けて 物事が はっきり見えるところがあるのです。 別の言い方をすれば主役が居て脇役が居て…

自家製の色見本

配色や色構成に必要な色見本 長年の仕事でためにためた色見本があって 重宝しているのだが、どうしても必要な色が「この時」と言う現場にないのです。 集中している時に 「ない」 のは 「イラッ!!」を重複さしますので。「無いものは作る」その方針でここ…

「黒蜥蜴」の羽織

ずいぶん前になりますが、ある方の依頼で制作した、黒蜥蜴の羽織。 その黒蜥蜴があまりにも良く出来たので、 自分も黒蜥蜴の羽織を着てみたい、と思っていたら、 「ぜひ森さんも蜥蜴の羽織をつくって、黒蜥蜴隊をつくりましょう。」 という話になり、早速、…

紫苑が元気よく咲いていました。

賀茂川の河川敷や堤防の掛け上がりは色々な草花が満開です。紫苑の花もその一つ。写生からデザインして着物や帯の柄にしました。少しづつ変化を加え、パターンを増やしています。 始めはこんな感じでした。 まいどまいどのご訪問、ありがとうございます。 ブ…

紫苑の花  写生から紋様へ

前日の続きです。とにかく写生です。 紫苑の特徴などを書き留めます。 この時の発見は驚きと同時にデザインでの大きなヒントになります。 肝心な画像がアップできない・・・・? 最終は こんな花紋になりました。 いまはもう少し進化した形を模索同時に刺繍…

花水木の季節

ちょっと動くと汗ばむようになりました。 大型連休が始まったと言っていますが、我が家はいつもと同じ。花水木が目につくようになりました。もう100年も前に 桜の返礼に日本に来たとか。すっかり 日本になじんで 桜の次に楽しませてくれています。 ちょっと…

個展でのお話

「ギャラリートーク」って言うんです。 恥ずかしくって、照れくさいのですが 今年の4月、京都の桜が葉桜になった頃 花のお江戸は銀座、「銀座もとじ」さんで 作品展をお世話になったとき、 たどたどしくも、なんとか 私のモノ作りについてお話をさせていた…

15回きものデザインコンクールに出品

大原和服専門学園、きもの伝統文化コースの担任の先生から、 23名全員の作品が揃い 今日郵送したと連絡が入った。 予定外であったが和裁本課の学生3名も 出品したとの連絡を受ける。総数44点 お疲れ様でした。数名が未完成だったが、 締め切りに間に合…

机の上は

絵の具や筆や定規などで一杯。 最近デザインをしている時間多くなった。 来年の準備もあるが、いつまでも同じ事をしていられないので 新しいデザインを模索中。 一番気にしているのは「時間差」を形に出来ないかと 悩んでいる。 こうなると描いたり消したり…

お疲れさまでした。

今日はデザイン講習会の日 朝早くからご苦労さまでした。 朝の9時すぎから夕方の5時頃まで まる一日でしたからさぞかしお疲れだったと思います。 絵筆を持ったのが高校いらいとか、何年振りか分からないとか それはそれは初めてに近い経験だったようです。…

明日はデザインの講習会です。

この4日程とっても良いお天気で、深まりゆく秋を楽しんでいます。 春もいいのですが日増しに空気が澄んでいくものも趣があります。 明日の講習会は高知や東京、滋賀 金沢、名古屋、静岡と遠路はるばる15名が集まります。 紙の上で完成予想図を描くことが…

企画とデザイン

私は、新しいものを作り出す仕事をしている。 決して「刺繍」だけをしているのではない。 そしてそれは美しいものでなければならない。 デザインと色 店頭に並ぶまでの総合的な企画が非常に重要だデザインも企画もなかば「同意語」であると思っている、 イメ…

デザイン講習会のお知らせ

第1回「着色図案実技の一日講習」 「帯」着色デザイン(50%縮図)の描き方 タイコ柄 (前帯柄)を描きます 日時 2010年11月7日 (日曜日) 午前9時30分〜午後4時30分 9時20分にはお集まり下さい昼食・休憩 12時30分〜1時30分会場 京都ハートンホテル 1…

デザインの講習会

大原和服専門学園での授業の様子をHPでUPしていますがが、一般でも参加できるデザインの実技講習開催の希望がいくつかありました。 開催には難しい側面もありますが、 「一日デザイン実技講習」で実施の方向で準備を進めています。11月7日(日曜日)午前…

デザインの授業

19人のクラス。 19通りの作図が進行している。 様々なデザインで実に楽しい。 個性とか性格とかで発想も色彩も違ってくる、 一人一人違っているから尊いのであってそれがあたりまえのこと。 「帯」のデザインも2点目を描いている学生もいて、 作図にも…

14回全国きものデザインコンクール審査結果発表

今日は結果発表の日です。 京都文化博物館別館で今日と明日の2日間発表展示があります。やはり気になりますので、代表して見に行きました。 7名も入選していました。バンザイ三唱です。選外になった学生はさぞかし残念でしょうが、仕方ありません。 来年機会…

こむらさき

「美しいものの前で、自分が絵描きであることを呪いたくなる」 と私の好きな画家、堀文子さんがおっしゃっていた。 お元気なのだろうか。美しいと感じるから、帯やきものに移したいと思うのだが、 簡単には言うことを聞いてもらえない。 「お前に出来るか・…

予想気温34度

とうとう夏が来た。 良いお天気で暑い、クーラーがフル稼働。 洗濯物がよく乾く。 昨日蛍の話をしたが、夜のウオーキングのとき賀茂川の北山橋下流で蛍を発見。 全部で6匹。 嬉しくなった。 で お気に入りの「ギボシ」の花 葉脈の美しいさに目を見張る。自…

長〜〜いエンピツ

私はシャーペンより鉛筆派。 11日の画像から・・・長いエンピツですね。とメールを頂いた。 実は短くなったエンピツを連結しているのです。短くなると使いにくくなります。 棄てていたのですが、もったいなくて、色々やってみてこのようになりました。 金属…

若松と桜のきもの

目的を決めて資料や昔のスケッチを引っ張り出し、幾つも描きためる。 時間をおいて見直して、また描き直しての繰り返し。 お正月用の若松の帯をなんとかしたいと懲りずにまた挑戦している。 講義に使う雛形をお菓子の包み紙で完成。 「かりんとう 小桜 浅草…

あけぼの草

なんとか帯びの着色図案が完成。 暫く於いて、見直して違和感がなければ下絵として使うことになる。 これからの制作にと根つき若松のスケッチ、いかにかっこよく描くか思案のとき。 昨日は32度になったそうだ。どうりで暑かった。今日も同じ。 まいどまい…

あけぼの草と蔓うめもどき

今年初めて数時間であったがクーラーのスイッチを入れた。もうそんな季節。 暑い夏が始まる。9月の終わりまでガマンの子。 あけぼの草はギリギリの所で描き直し。 花の成り立ちを少し変更、構成は風通しが良いように思い切って省略。 蔓うめもどきは可愛い…

サクランボとあけぼの草

賀茂川河川敷のサクランボは食べられなかったが、食べられるサクランボを頂いた。 この時期これを食べなくては、心残りになるところだった。 春先にはフキノトウ、それから季節の移りに合わせて、 花見団子 桜もち 筍 柏餅 水無月・・・・上げればきりがない…

花柄の帯び

この1週間ほど新しい帯の デザインに没頭している。ジオメトリックパターンに 集中していた時もあったが、 同じ所にじっとしていられない 性格だからこれも仕方がない。おおかた春と秋の花にになるのだが、 問題は構図だ。 描けるときは様々なアイデアが浮か…

今日は日曜日

久しぶりによく寝た。 25日から4日ほどきものを着るので、 春らしい半襟が欲しくて、 今日はそれを染めることにした。 頼まれていた帯揚げも染めて、 ついでに欲しかった緑の刺繍糸も染め、 アット言うまに夕方になってしまった。 上手く染まったのは4点…

三角定規

幾何学模様を好んで描く。 普遍的な奥行きと緊張感が性に合っているのだろう。 この時三角定規が大変重宝する。 分度器、コンパスと併せて「三種の神器」なのだが上等の▲定規は使いにくい、 ペラペラの薄い三角定規を長らく使っていたのだが壊れた。 コンビ…

ガクアジサイと花麒麟

私の所の研究生や受講生は京都の方が少なく遠方が多い、 遠く離れているのでパソコンや携帯メール 電話 FAX 宅急便 などあらゆる通信手段を使った方法をとっている。 それに決まった日時がないから必用に応じて必用なときにしたいことをして貰っている。 来…

筆に限りなし 城山三郎伝 講談社 加藤仁著

次のような一節に巡り会えた。 城山さんが30才と31才に文学界新人賞 直木賞を受賞されている。 その時の衝撃を著者の加藤仁さんは次のように記している。 「その筆致は老熟した端正さを感じさせ、とてもそのような年齢の作家によるものとは思えなかった…

夏物の京袋帯

五月後半に発表予定の夏帯の制作が佳境に入っている。 「鉄仙 うす雪草 ささ百合 月下美人 風船かずら 」、5点とも 初夏から夏にかけて咲く花。「具象からデザインを進化さす」手法を常としているのだが、依頼の意向もあり今回は分かりやすく出来るだけリア…

創造

デザインには特に気をつけている。 誰もしていないことをする。 人の真似はしない。 それが新しいものを生み出し、 美しいものを創造する原点だと思っている。 スケッチもする、 よく見ることを心がけている。 新しい発見に驚き。 植物のしくみと巧みさに感…