東京でオリンピック開催・・・

泣いて喜んでいる。
大はしゃぎしている。
それはそれでいいと思う。


ただそれ以外にも今の日本は大きな問題を抱えていて、
ニッチモサッチモいかなくなって、オリンピックか〜〜??って考え込んでいます。


いつも覗いているブログがありまして、
「おっちゃんの泣き言」と言うブロブなんです。
どこかの国語の先生らしいのです。

いつも感心しながら読んでいるのですが、
好きにしてくださいと言ってくれていますので・・・・


今日は、「コピー」したいと思いましたので
転載します。
http://910leo.blog70.fc2.com/






汚染地オリンピック


東京オリンピック開催が決定しましたが、なんか「ほんとにそれでいいの?」という感じで、
諸手を上げて万歳三唱とはいかない気分です。
その原因になっているもののひとつは、安倍首相の発言だろう。

東京の汚染と福島の汚染水に対する懸念を率直に表明した質問に対して、
安倍総理はなんと「福島は完全にコントロール下にある」とし「健康被害はこれまでもこれからもない」と言い切ってしまったのである。
質問者の意図は、そうした「信憑」を聞きたいということではなく、
「科学的・技術的な根拠を持った発言」を聞きたかったということだったはずなのに、
そのような根拠は明示されなかった。

これははっきりと「うそ」と言っていい。
そもそも汚染水の事故はレベル3ですよね?その時点で、どうして「コントロール下にある」
といえるのか?コントロールできていないから汚染水が漏れるわけでしょう?海洋汚染についても
原発港湾内にとどまっている」という現在の観測とは違うことを国際的な場ではっきりと言ってしまった。
健康被害については、もっと恐ろしい。現状でも政府は健康被害を認めない方向性なわけだが、
こういうことを言ってしまったがために
「これからの健康被害も永久に認めない」ということを内外に宣言したことになる。
原発による被害は、国家がこれを認めず、
従って賠償もしない。そういう宣言なんだと受け取った。

実際のところ、競技の行われる地域は放射能プルームが通ったところであり、
現状でも周囲と比べると放射線量が高い地域である。品川から東葛地域あたりでは0.09μSvくらいの線量が出ている。
(汚染以前は0.04くらい)当然、未だに放射性物質は環境に残っているわけであり、
本来なら「移住」「避難」を国家が率先して提唱すべきところだ。
だが、そのような「不安」や「風評被害」など、「頭のおかしい人の妄想」として片付けるということなのだろう。

以前にもここで書いたことがあるが、原発がもとになる健康被害というのは、
個々の例については科学的に判断はつかないものなのである。たとえば、誰かが心臓発作でなくなった、
あるいはガンが発見されたとしても、その原因が放射能であるとは証明できないのである。科学というのは、
「証明可能」「再現可能」なことをもってそれを「事実」として認定する考え方である。しかし、
誰か一人がなくなったことの「再現」などできようがない。だから個人の死の原因を「原発」に求めるのはかなり難しい。
健康被害というものを明らかにするのは「疫学調査」だけである。
広範囲での疾病率調査を長期に渡って行うことで、
特定の疾患の罹患率が有意に上昇したと言えるときに、健康被害と言えるようになる。
だが、政府のトップである人間がこれを否定してしまったのなら、そんな「疫学調査
すら行われない可能性がある。そうなれば、確かに政府側からすれば「健康被害など存在しない」ということになるわけだな。

ということで。国家が「人間の命よりもオリンピックによる経済効果が大事です」、
と宣言してしまったのと同じ。これは諸手を上げて、どころか片手を上げてすらも喜べない。
実際、7年後に「放射能が怖いからいきたくありません」という選手が出てきそうだが、
それらの人たちの「競技の機会」を奪ってしまいかねない、という点でも恐ろしいなあ。
(というか、経済破綻寸前のマドリードと隣の国がドンパチやっているイスタンブール放射能汚染の東京とどれを選びますか?
という問自体がもうおかしいんだよね)

オリンピックで浮かれている人たちというのは、
特に日本ではこういうお祭り騒ぎに冷水を浴びせるようなヤツは
「非国民」扱いされるようになるのだろうが、
そういう同調圧力もこれからどんどん強くなっていくのだろうね。
現状でも東京の汚染など語ろうものなら変な人扱いなのだが、
これからはさらにその傾向が高まっていくのだろう。

さらに住みにくい・生きにくい社会になっていきそうで怖い。



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